燧ヶ岳(ひうちがだけ)に初登頂!
尾瀬ヶ原では、毎年5月中旬から6月中旬までは水芭蕉が湿原を覆う。次に7月中旬から8月上旬まではニッコウキスゲ、9月上旬から9月中旬ではサワギキョウという紫が鮮やかな花が見頃を迎える。四季折々の尾瀬を堪能することで、尾瀬への愛着がより深まるような気がしてならない。今回は、7月下旬にテニス仲間5人で尾瀬ヶ原に足を踏み入れた。今年はニッコウキスゲの開花が早かったのか、7月下旬で満開の状態だった。この時期はニッコウキスゲを目当てに全国から尾瀬愛好家が尾瀬ヶ原になだれ込む。確かに湿原一面に咲き誇るニッコウキスゲを目の当たりにすると、木道を埋める人の列も納得できる。
①新潟 4:30出発
②沼田インター 7:00着
③戸倉駐車場 8:00着(マイカー規制のため貸切タクシーで鳩待峠へ)
④鳩待峠 9:00着
⑤山ノ鼻 10:00着
⑥牛首分岐 10:40着
⑦竜宮十字路 10:55着
⑧下田代十字路 11:35着
⑨東電小屋分岐 12:25着
⑩ヨシッポリ田代 12:50着
⑪ヨッピ橋 13:15着
⑫拠水林 13:35着
⑬牛首分岐 14:15着
⑭山ノ鼻 15:15着
⑮鳩待峠 16:15着(貸切タクシーで戸倉へ)
⑯戸倉駐車場 17:15着
⑰道の駅 白沢の湯 18:55着(入浴・食事で1時間程度休憩)
⑱沼田インター 19:15着
⑲新潟 21:30着
鳩待峠から尾瀬ヶ原の木道をほぼ1周して、再び鳩待峠に戻ってくるまでに1時間程度の休憩をはさんで7時間程度を要したことになる。テニス仲間は日頃から体は鍛えているが、さすがに6時間を超えるトレッキングは堪えたようであった。この日は日帰りで新潟への帰路についた。
8月中旬に再び単独で燧ヶ岳の山頂を目指した。尾瀬ヶ原から見える燧ヶ岳は、日本百名山の一つで頂上部に二つの山頂部を持つ名山である。俎嵓(まないたぐら)2,346m、柴安嵓(しばやすぐら)2,356mで、この二つの山頂部の間は500mほどの道のりの差があり、1時間程度で往復することが出来る。今回は小出~奥只見を経由して御池から山頂を目指す。御池は標高が1,300mであることから、燧ヶ岳の柴安嵓との標高差が1,000m程度になる。御池から燧ヶ岳登山口へ入り、山頂を目指した。
①新潟 6:00発
②御池 9:30着
③燧ヶ岳登山口 10:00発
④広沢田代 11:00着(10分休憩)
⑤熊沢田代 12:00着(10分休憩)
⑥俎嵓 13:30着(10分休憩)
⑦柴安嵓 14:00着(20分休憩)
⑧俎嵓 15:00戻り
⑨ミノブチ岳 15:30着
⑩尾瀬沼ヒュッテ 17:50着(宿泊)
⑪尾瀬沼ヒュッテ 翌朝7:00発
⑫三平下 7:20着
⑬沼尻平 8:20着
⑭下田代十字路 9:50着
⑮平滑の滝 11:00着
⑯三条の滝 11:30着
⑰天神田代 12:10着
⑱上田代 13:10着
⑲御池 13:30着(御池ロッジで入浴)
⑳新潟 18:00着
山頂までの中腹で、熊沢田代の美しい池塘に目を奪われた。池塘とは湿原内に見られる小さな池で岸が垂直か水面に張り出しており、底まで泥炭で出来ている。熊沢田代の池塘は岸が垂直であるため、どこまでも水面が青く澄んでいた。熊沢田代から見える燧ヶ岳の山頂を眺めながら、まだまだ頂上は遠いということを実感した。ここで、大阪から来たという50代のご夫婦に出会った。何回か尾瀬に来ているリピータである。この景色を見れば、尾瀬のリピータが多いのも納得できる。
途中、休憩をこまめに取りながら3時間半もかかって、俎嵓に辿り着いた。ごつごつした岩だらけの山頂であるが、360度の大パノラマであるため気分は爽快だった。北の方角に奥只見湖が小さく見える。特に、北西の越後三山の眺めは素晴らしかった。山頂部には登山者の安全を祈願するための小さな拝殿が祀られている。
俎嵓山頂から500m先には二等三角点のある柴安嵓が存在する。ここまで来て柴安嵓の山頂に立たなければもったいないという気持ちが込み上げてきた。ただ、苦労して俎嵓山頂に辿り着いたが、柴安嵓までの往復1時間の道のりを考えると少し憂鬱になった。迷った末に自然と柴安嵓へ足が向かっていた。俎嵓をいっきに下り、きつい岩場をよじ上った。ようやく柴安嵓山頂に辿り着き、山頂の立派な二等三角点を確認し、7月下旬にトレッキングした尾瀬ヶ原を一望した。柴安嵓山頂の方が俎嵓山頂よりも標高が10mほど高いため、柴安嵓山頂に燧ヶ岳の二等三角点が設置されている。
柴安嵓山頂から俎嵓に引き返し、あとは尾瀬沼ヒュッテを目指すのみである。ある程度、楽に下山できるかと思いきや、長英新道の途中の登山道が前日の雨の影響もあり、予想以上にぬかるんでいた。思うように前へ進まず、予定よりも30分以上も遅れた。
尾瀬沼ヒュッテに到着したときには、午後6時近くになっていた。夕食が午後6時まで、入浴が午後7時までと書かれており、慌ててチェックインの手続きを済ませた。おまけに消灯は午後9時である。
そんなこともあり、夕日で赤く染まる燧ヶ岳を見損なってしまい、非常に悔しい思いをした。この時期、尾瀬沼ヒュッテは混み合っており、愛媛から来ていた30代の男性と相部屋となった。この方はつわもので5年前から年に2~3回は尾瀬に足を踏み入れていた。そのため、ほぼ尾瀬のトレッキングコースを歩き尽したというのである。そのお陰で貴重な各コースの情報を得ることが出来た。尾瀬ヶ原に入った瞬間から、宿泊施設といえども、石鹸、洗剤はいっさい使用できない。ちなみに夕食後に共同洗面所で歯磨き粉を使用して歯を磨いていたら思いっきり白い目で見られた。歯磨き粉も使用できないのだ。もちろん、風呂場にはシャンプー類もいっさい置いていない。生活排水は浄化したあとに尾瀬ヶ原の自然界へ戻すのである。翌朝5時、尾瀬沼湖畔の写真スポットにディジタルカメラを構えた宿泊客が、少なくとも20人は湖畔に集まっていた。朝もやが少しずつ晴れる中、燧ヶ岳が少しずつ姿を現した。湖面に映る燧ヶ岳のなんとも言えない美しい姿を、ディジタルカメラに収めることが出来た。
朝7時に尾瀬沼ヒュッテを出発し、平滑の滝、三条の滝を経由して、裏燧林道を通って、御池に戻った。
来月の紅葉の時期には、尾瀬ヶ原を挟んで燧ヶ岳の反対側に位置する至仏山への登頂を目指す。
開発スタッフ「風の又三郎」より。








